ベティーズ
もう今日しかないから、なんとか決めないとな
まあ、ここなら大丈夫だろう
これなんかどうだろう
ちょっと花穂には大人っぽすぎるかな
・・・
うーん、なかなか決められないな
やっぱり誰かと一緒に相談しながらの方が・・・
あれ?あそこにいるのは
竜崎「どうしましょう?今日中に決めないと間に合わないのに」
「こんにちは」
竜崎「きゃっ!」
うわ、竜崎さんって、こんなかわいらしい声を出すんだ
・・・て感心してる場合じゃないか
「すみません。驚かすつもりはなかったのですが」
竜崎「いいえ、私の方こそごめんなさい
突然だったのでびっくりして」
やっぱり竜崎さん、何か買い物があるんだ
・・・もしかして
「でも偶然ですね。昨日今日と」
竜崎「えっ、そ、そうですね
ところで、お兄さんは、どうしてこんな・・・
あ、もしかして、花穂ちゃんの誕生日プレゼントですか?」
「ええ、そうなんですけど
いったいどれがいいのか迷っていたところなんです」
竜崎「そうですか・・・
お兄さんも迷っているんですか・・・」
そうだ。竜崎さんと一緒なら買い物しやすくなるかもしれないぞ
「あの、もしよかったら、花穂の誕生日プレゼントを選ぶのにつきあってもらえませんか?」
竜崎「え、ええっ!?私ですか?」
「やはり忙しいですよね
突然こんなお願いをしてすみません」
竜崎「あ、いえ・・・私でよければ」
「この帽子とかどうでしょうか?」
竜崎「そうですね。いいと思いますよ」
「これにしようかな
ところで竜崎さんはどんなプレゼントを買うんですか?」
竜崎「うーん。さっきのお店にあった手袋とか・・・
・・・
あ、いえ・・・その」
なんかバレバレな感じだけど、まあいいか
「今日はプレゼント選びに付き合ってもらってありがとうございました」
竜崎「あ、いえ、こちらこそ」
「それじゃあ、また」
さて、僕がいると竜崎さん、買い物しにくいだろうから家に帰ろう