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	見つけたもの「これを、こうして、っと・・・できたぁ！」やったー！かーんせーい！うふふ、世紀の大発明の完成ねジャジャーン！その名も「アニキ探知器」文字通り、アニキを見つける機械よこれを使えば、半径１０ｋｍ以内の、どこにアニキがいるのかすぐわかっちゃうの表示範囲は、半径１００ｍから１０ｋｍまで自由に変更できて、使い勝手も良好この街の地図データとＧＰＳを組み合わせて使えば、アニキが街のどこに、どのお店にいるのかさえ、すぐわかっちゃう！誤差は約１０ｍで、日常的な使い方には、ぜーんぜん問題なし！単３電池２本で１０時間連続使用可能！重さは３００ｇ(電池除く)と携帯にも便利！ストラップの取り付け穴もあるから、お気に入りの携帯ストラップを取りつけることもできます。今なら、専用ケースもついて、お値段はなんとＸＸＸＸ円！わぁーっ、スゴイ！お買得だわっ！・・・って、私何言ってるのか・・・てへへまあ、とにかくテストも兼ねてアニキを探しにレッツゴー！ねさあーってと、アニキはどこにいるのかな？アニキ探知器スイッチオン！ぽちっとな・・・あっ！さっそく反応あり！ええっと、これは大通りの方ねさっそくアニキに会いにいっちゃおう！うふふっ、私ってやっぱ天才かもアニキもこれを見たらびっくりしちゃうよね「これはスゴイ発明だよ鈴凛！」とか言っちゃって、特別資金援助なんかあったりしてー。うふふふふーええっと、探知器によると、この辺なんだけど・・・あれ？アニキ・・・というか誰もいないおかしいなぁ故障かな？探知器はココで間違いない、って感じでピコピコ光ってる。も、もしかして、アニキ探知器、失敗！？そんなー・・・なにがいけないのかな？開発費をケチってジャンク品を使ったせい？でも品質には問題ないみたいだったんだけど・・・ちょっとショックそのとき、道にお財布が落ちていることに気づいたのあれ？このお財布・・・見覚えがある、っていうか・・・もしかして、コレ・・・人のお財布の中を勝手に見るのは気が引けたけどでも、ひょっとしたら・・・ゴソゴソ財布の中にあったカードには、アニキの名前が書いてありました。間違いない。コレ・・アニキの財布だ・・・ええっと、もしかして、アニキ探知器。アニキだけじゃなくて、アニキの持ち物にも反応しちゃうの？・・・ま、まあ、こんなこともあるよね・・・あっはっはー・・・はぁ探知器で先にお財布を見つけたなんて、アニキに知られたら、絶対笑われちゃうよはぁ・・・「でも、アニキ。コレがないと困るよね」それで、またアニキ探知器で、アニキの居場所を探すことにしました。「ここね」アニキ探知器で次に反応があったのは、この喫茶店アニキ、ここにいるかなぁ？お店に入って中を見渡すと・・・あ、いたいた奥の方の席に座ってるアニキを発見「はーい、アニキ」「あっ、鈴凛！いいところに、実は・・・」「これでしょ？いやあ、アニキ、運がよかったわねぇ。私が道を歩いていたら、"たまたま"、財布を見つけちゃって・・・」そう言って、財布を見せたらアニキすっごく喜んでた「いやー、助かったよ鈴凛。そうだ、お礼に何か奢るよ。何がいい？」ってアニキは言ってくれたけど・・・「うーん。今日はいいかな。最近はそんなにピンチじゃないし」ホントはウソだけどでも・・・だってねぇあの財布の中身を見ちゃったら、奢って、なんて言えないよこの前、援助してもらっちゃったけど・・・アニキ、私のためにけっこう無理してたのねアニキ・・・ゴメン、ねでも、どうしてもお礼がしたいからってアニキが言うから、結局、私のショッピングに(といってもお店を廻って新製品とか特価品のチェックをするだけなんだけど)アニキがつきあってくれることになりました。まあ、アニキ探知器。とりあえず成功、ってことで、いいかな「ところで、僕があの喫茶店にいるって、よくわかったね？もしかして、あちこち探し回った？」あ、しまったそれで、結局、アニキ探知器のことは、アニキにバレちゃいました。アニキ探知器を見せたら、アニキは「やっぱり、鈴凛はスゴイなぁ」ってしきりに感心していて、お財布を先に見つけたって言ったら笑われるかなって思ったけど、アニキはあんまり気にしてない様子よかった・・・「そうだ、今度、鈴凛探知器を作ってよ」「え？・・・うん、いいけど・・・どうして私の探知器がほしいの？」「だって、それがあればいつでも鈴凛に会えるじゃないか」「！？」「・・・あれ？鈴凛どうしたの？顔が赤いけど、熱でもある？」うわぁ、私、顔が・・・も、もう、アニキの・・・バカ

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